ネットワークQoSは、帯域制限やパケットの優先制御を行うサービスです。
今回はこれを活用してPSO2のLANにおける優先度を高めます。
Windowsのローカルグループポリシーエディターから設定します。
※ローカルグループポリシーエディターはWindows7等ではPro以上のエディションで利用可能なサービスですが、Win7 Home Premiumでもインストールすることで利用可能になります。
インストール方法は後述します。
早速、グループポリシーエディタを起動します。
Windows+Rで表示されたウィンドウに「gpedit.msc」と入力しエディタを起動します。
エディタが起動したら、ツリーからポリシーベースのQoSを右クリックして、
「新規ポリシーの作成(C)」を選択します。
ポリシー名は「PSO2」などの分かりやすい名前にします。
DSCP値を指定するにチェックを入れ、値を「46」にします。
DSCP参考サイト:http://www.infraexpert.com/study/qos7.htm
出力方向のスロットル率を指定するにチェックを入れ、適当な値を入れます。
この項目は帯域制限などに利用しますが、私はspeedtest.netでの概ねの下り計測値を代入しています。
事実上の無制限適用です。一通り入力したら次に進みます。
このQoSのポリシー適用対象;
「次の実行可能ファイル名を持つアプリケーションのみ」をチェックしpso2.exeを指定して次に進みます。
発信元は全てのIPアドレスのまま
宛先アドレスを「210.189.208.0/24」を指定します。
これはどちらもすべてのIPにチェックでも構いません。
PSO2のゲームサーバ全シップ[210.189.208.XXX]なので、私はPCからの送信時これらを特別に優先する設定としました。
プロトコルとポート番号の項目です。
特に指定の必要は無いと考えています。
通信はTCP、上下ともに任意のポートのまま完了します。
これで一通りの設定が完了です。
エディタにPSO2のQoS設定が追加されました。
この段階で通信優先度はすでに切り替わりますが、ポリシーの適用まで行います。
再びWindows+Rを押し、今度は「gpupdate」を起動します。
作成したグループポリシーが更新適用されます。
コマンドプロンプト画面に完了表示されたら終わりです。
Windows7 Home Premiumグループポリシーエディタを有効にする手順
参考にしたサイト:ねっとわーくえんじにあとか
1、必要なファイルを準備する。
[ C:\Windows\SysWOW64 ]を開き、そのフォルダから[ GroupPolicy ]フォルダ
[ GroupPolicyUsers ]フォルダ
[ gpedit.msc ]Microsoft Common Console Document ファイル
の三つをコピーして、[ C:\Windows\System32 ]にペーストします。
※ もし、gpedit.mscがSysWOW64フォルダに無いときは[ C:\Windows\winsxs ]でファイル検索をすると見つかるかもしれません。
2、ADD GPEDIT.msc をインストール
http://drudger.deviantart.com/art/Add-GPEDIT-msc-215792914
上記webページ右側のDownload ZIP download,855KB ボタンをクリックしてzipファイルをダウンロード。
zipファイル内のsetup.exeを実行します。
3、x64.bat バッチファイルの下準備と適用
インストールが完了すると、[ C:\Windows\Temp\gpedit ]に、
[ x64.bat ]バッチファイルが作成されているので右クリックして編集を選択します。
テキストエディタでx64.batが開かたらctrl+Hを押し「置換エディタ」を開きます。
置換エディタに次のとおりコピペして「すべて置換」をクリックします。
置換前:
%username%:f
置換後:
”%username%”:f
置換エディタを閉じてx64.batを上書き保存してテキストエディタも終了します。
中身を書き換えて新しくなったx64.batをクリックして実行します。
x64.batが実行されコマンドプロンプトでの作業がなされれば完了です。
Windows+Rから「gpedit.mec」を実行するとグループポリシーエディタが開けるようになります。
※一部の表記が英語になっていますがQoSのウィザードは日本語です。
登録IDがないため、匿名ですみません。
返信削除別件でwindowsのQoS制御について調べていて、
ここに辿りつきました。
とても分かりやすく参考になりました。
貴重な情報をありがとうございます。